IoT開発にはハードウェアからネットワーク、データの取り扱いからサービス連携などに関する幅広い知識が必要です。しかし、一企業や個々の技術者ですべて網羅することは難しく、企業の連携や共創が必要ですが、簡単には実現しません。
IoT開発をフレームワーク化し、これらの課題に対応します。
●このフレームワークを用意するだけで,誰でもすぐにIoT開発を開始できます。
●このフレームワークだけで,アプリケーションを試作でき,シミュレーションと実機(マイコンボード)による動作検証を短時間で完了できます。
本フレームワークはmruby(国産のプログラム言語Rubyを軽量化し,組込みソフトウェアでの利用を可能とした実装)を利用し,mrubyの持つ「開発者にとって開発しやすい」「異なるハードウェアへの移植が容易である」という特徴を活かしています。
本フレームワークは以下の様なハードウェアとソフトウェアで構成されています。
ハードウェア
●IoTで想定されるセンサとネットワークのインターフェースを持つボード ー White-Tiger
・環境センサとして,温度センサ,照度センサを搭載し,さらにI2Cインターフェースによるセンサモジュールを拡張可能
・標準的なネットワークとして,WIFI,ZigBee,BLEを搭載
●フレームワークで実現するソフトウェアを搭載し,動作可能な小型マイコンボード
ソフトウェア
●上記のハードウェアを使った総合開発環境(IDE)このIDEは無償で提供します。
IDE上でシナリオに答えていくとコードが自動生成されます。例えば、温度センサーを使い、一時間に1回測定、測定温度が30度を超えたら警告メールを送信といった具合。センサーからの値を基本にしたトリガータイプやセンサーの値をネットワークに投げるタイプなど選択可能です。
IDE基本設定画面(ベータ)
センサーや値を動作など決定するメニュー画面(ベータ)
また、更に進んだ開発を行いたい開発者用にはライブラリ選択など拡張メニューが用意されています。
これに加えて今後IoT開発で重要となるセキュリティ対策についても取り組んでいます。
このフレームワークでは以下のセキュリティをオプションとして有償で提供します。
・ソフトの流出を防ぐ暗号化
・不正なソフトの混入を防ぐ認証
フレームワーク上で作成されたIoTアプリはそのまますぐに製品化という訳にはいきません。mrubyアプリケーションはVMのポーティングを行うことで様々な環境(OS,ハードウェア)で動作しますので試作アプリが無駄になることなく効率よく製品化につなげて頂けます。
このIoTフレームワークをET2016でベータ公開いたします。
ET2016 パシフィコ横浜にて 11.16-11.18
(10:00-17:00)
軽量Rubyフォーラムは「フクオカ&しまねmrubyパビリオン」 B-35にてmruby IoTフレームワークの展示を行います。
フレームワークの説明やデモ、mruby利用企業による実例紹介などの 技術セッションも下記の日程で行います。
11/16(木)10:00-12:45 アネックスホール2階F205
プログラム言語mruby最新開発動向とIoTフレームワーク開発紹介
講演者:九州工業大学 田中准教授
(mruby開発者、NPO軽量Rubyフォーラム理事)
SCSK九州株式会社
・mruby IoTフレームワークはこう使え
(フレームワークデモンストレーション)
mruby利用企業、教育機関
・mruby利用実例ご紹介
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